お客様より、お隣のブロック塀に車をぶつけて壊してしまったとの連絡をいただきました。

現場を確認してみると6段積んであったブロック塀の上2段が取れてしまっています。
写真の後ろに立てかけてあるのが取れてしまったブロックです。
通常、ブロック塀はこのような壊れ方をしません。
基準通りに作ってあるブロック塀は縦横方向に鉄筋が入っているので、一部が取れてしまうということはあり得ません。
しかし、このブロック塀には鉄筋が見当たりません。
「違法建築」「手抜き工事」のブロック塀です。
上2段のみの積み直しでは地震等の外力により倒壊の恐れがあります。
当社としては上2段のみの積直しはできない旨を説明して、建て替えでご了承いただきました。

解体していくと、中途半端な長さの縦筋が1本だけ入っていました。
なぜこの鉄筋をいれたのか理解はできません。
しかし、こんな鉄筋でもこの部分は解体作業の最後まで残りました。
鉄筋の重要性が良く分かります。

基礎は10cm角程度の縁石のような物が置いてあるだけです。
外から見ると地中に埋まっているように見えましたが、全く埋まっていませんでした。
これだけの高さの物が、ただ地面の上に置いてあっただけであったということです。
今まで倒れてけが人が出なかったのが幸いです。

解体後はしっかりと基礎を作りブロック塀を積み直しました。
当然、基礎から立ち上がった鉄筋が上まで入っています。
横方向の鉄筋も、もちろん入れてあります。
残念なことに、このような手抜き施工が外構業界では多く見られます。
もし少しでも不安がありましたらご相談ください。
コラムページにブロック塀の点検に関する記事を掲載しています。
よろしければ、ご覧ください。
アウトサイド設計では「ブロック塀診断士」の有資格者が、しっかりとした点検を行うことが可能です。
また、建築基準法や建築学会基準に基づいた正しい設計、施工を行っています。
前橋市、高崎市、伊勢崎市、玉村町や群馬県、埼玉県の近隣地域にお住まいで、ご自身で点検をしてみて不安がある場合や判断に迷う場合、建て替えをご検討の場合には気軽にお問い合わせください。
